「ウェルスナビ」というロボットアドバイザーを2年半ほど100万自腹で実際に試したレビューをご紹介します。
手数料や運用実績、利回り、リスク許容度などを体験談と共に分かりやすく解説していきます。
ウェルスナビの口座開設した時のレビュー
ウェルスナビの口座開設はすごく簡単でしたので、作った時のレビューから簡単にご紹介します。
用意するもの
本人確認書類と銀行の口座番号を用意します。
銀行はできればネット銀行などだと入金する時すごく楽です。
ウェルスナビのHPより引用
口座開設方法
全てオンラインで完結します。後日葉書で簡易書留が送られてくるので受け取ったら完了です。
何か書いて返送することなどなくすごく楽です。
ウェルスナビのHPより引用
スムーズに行くと最短2営業日ぐらいで資産運用開始できます。
リスク許容度テストで自分に合ったプランを選ぶコツ
いよいよリスク許容度テストです。
ここが一番わくわくするところでした!
どのぐらいのリスクが取れるか、アンケートに答えて診断してもらいます。
ちなみにリスク許容度とは・・・
ウェルスナビには以下のように書かれています
「リスク許容度」とは、資産運用の際にどの程度のリスクを受け入れるかを示したものです。
~中略~
WealthNaviではポートフォリオのご提案前にリスク許容度診断を行います。
ウェルスナビのHPより引用
実際にリスク許容度の診断してみた!
ずっと前にウェルスナビを始めた時に答えた内容は覚えていないのですが、とりあえず今の段階で診断してみました。
診断内容はこちら
- 現在何歳ですか?
- 年収はおよそいくらですか?
- 金融資産はおおよそいくらですか?
- 資産運用の目的は?
- 株価が1ヶ月で20%下落したら?
こんな感じでサクサク答えていきます。
この診断は何度でもやり直せるので気軽に答えて大丈夫です。
自分のリスク診断の結果は?
リスク許容度はレベル5になりました。
5は積極的に投資していくスタイルです。
開始時に10万円入金して、毎月3万円30年積み立てたという設定にすると、将来予想はこんな感じになります。
元本1090万円(自分が入金した額)に対して、30年後には2000万円ぐらいになるという感じです。
この将来予想だけ見ているとすごく夢がある感じがしますね。
毎月積み立てる額や継続年数などは後から何度でも変更できますので、納得できるまでシュミレーションすることができます。
注意:右肩上がりだけではない
ちなみに体験談で後述しますが、こんなに順調に資産が増えるわけではなく相場によって元本割れしたり上下することがあります。
リスク5の場合のポートフォリオの内容は?
リスク診断のシミュレーションすると入金していなくても以下のようなポートフォリオの中身を見ることができます。
日欧株(VEA) 3.4万円 33.9%
新興国株(VWO) 1.2万円 12.1%
米国債券(AGG) 0.5万円 5.0%
金(IAU) 0.5万円 5.0%
不動産(IYR) 0.5万円 5.0%
ポートフォリオはこれから自分が投資していく資産の中身です。
(VTI)などは、簡単に言うとアメリカでの投資信託の名前です。
投資信託に投資するイメージですね。
上記の図は10万円ですが、資産が大きくなっても割合はほぼ同じです。
リスク5の場合はリスクを取るということで、アメリカ株(39.0%)や日欧株(33.9%)多めで積極的に資産を増やすことを目指し、安定資産の金や債券などは控えめの結果です。
結局どのリスクがいいの?→リスク5でいいのでは?
リスク5でも上記のような安定資産が15%入っており、その他の資産も相場の変動時などウェルスナビが調整してくれます。
基本的には金融資産を積極的に増やしたい場合はリスク5などでいいのではと思います。
ウェルスナビの運用実績レビューと利回り
実際に投資していた時期を振り返りながらウェルスナビの体験談を実況中継風にレビューしていきます。
投資していた期間は約2年半です。
ウェルスナビの公式の見解としては「長期で」とのことなので、2年半だとやや期間が短いですが投資している最中の気持ちなど参考になればと思います。
投資結果画像の補足
ウェルスナビの投資結果は全期間を表示しています。
2021年末で全額解約し、現金化したので一気に資産が0になっているところがあります。
今回は解約直前までのレビューをします。
画像の見方としては下の段の薄い水色が私が投資した実際の金額で、上の青い線が損益状況の線です。
ウェルスナビ投資開始!(2019年4月)
先ほどご紹介したリスク診断で、レベル5で最初は10万円から投資開始です。
シュミレーションにあったように、「こんなに増えるのかな」という期待半分、不安半分の状態でした。
すぐに自動で買い付けが始まりました。
運用直後からすぐにプラスになり嬉しかったです。
ウェルスナビ投資開始20日後(2019年4月)
すごく順調だったので、定期の積立とは別に自分で好きなタイミングで入金できるクイック入金で22万円追加入金してみました。
ウェルスナビ投資開始後2ヶ月(2019年5月末)
その後も追加入金と定期の積立投資をして44万円ぐらい入金しました。
しかし、「あれ?マイナスになってるじゃん」と気づきます。
投資開始直後からプラスでビギナーズラック的な感じでしたし、この頃は始めたばかりでちょこちょこウェルスナビの管理画面を見ていたので、分かってはいてもやっぱりマイナスはちょっとショックでした。
初めての分配金をもらう
投資開始して2ヶ月ですがもう分配金をもらえました。
ウェルスナビ全体からもらうというのではなく、投資している資産の米国債券(AGG)からもらう感じです。
ちなみにこの分配金は、現金になるのではなくウェルスナビの中でまた自動で再投資されます。
手数料を払う
ウェルスナビは1ヶ月ごとに手数料払うので、5月分の手数料を引かれました。(元本30万円くらい)
この時は、「こんなに色々やってくれて手数料300円ぐらいならいいか」と思っていました。
しかし、手数料が一番の重荷になることにずっと後になって気づきました。
ウェルスナビ投資開始後6ヶ月(2019年9月)
積立したりクイック入金したりして、少しずつ元本を増やして行った頃です。
54万円の元本に対して、半年ほど投資して約7500円の増加です。
後から考えると投資初心者としてはマイナスにならずにプラスで推移しているだけかなり優秀です。
でもあの頃の自分はウェルスナビを始めた時の期待感からするとちょっと残念な気持ちでした。
ジュニアNISAを始めるので出金
そして子供たちのためにSBI証券で2人分のジュニアNISAの口座を作ったので、その最初の資金としてウェルスナビから40万円出金しました。
その頃の気持ちとしては
ウェルスナビはそんなに増えてないし、だったら税金がないジュニアNISAで投資信託で資産運用しようかな
といった感じです。
ウェルスナビがずっとプラマイゼロかプラス1%ぐらいの推移だったので…。
ウェルスナビ開始後10ヶ月ほど(2020年2月)
9月の出金の後からはもう出金はせず、淡々と毎月2万円ほど積み立てていきました。
ウェルスナビ開始からだいぶ経っていたので、管理画面の運用成績をちょこちょこ覗くこともなくなりました。勝手に引き落とされて勝手に運用されてるといった感じです。
そんなこんなでほっといたら+8%になっていました。
やっぱり淡々と積み立てるのが大事なのかなと学び始めた頃です。
ついにコロナショックが来た!(2020年3月)
2020年3月、世界的に株の大暴落があったコロナショックの頃です。
私のポートフォリオも打撃を受け、マイナス21%になりました。
しかし、この時点では投資資金が20万ほどで少額だったということもあり、めげずに今まで「淡々と積み立てる」「安い時はチャンス」といった事を実践を通して学んだので、追加で10万円入金することにしました。
後から思うともっと思いっきり買い向かえば良かったと思いますが、
この頃の破滅的などんよりした世界市場の空気感から、どこまで落ちていくんだろうといった不安もあり、大金を注ぎ込めませんでした。
10万円追加入金した後2週間後くらいに、だんだん世界全体の株価も上向きはじめました。
私のウェルスナビの損益もマイナス9%ぐらいに復活しつつありました。
ウェルスナビ投資開始後2年後ぐらい(2021年5月ごろ)
コロナショック後、コロナバブル相場になりました。
ウェルスナビの運用も慣れてきたので、毎月4万円ほど自動で積み立てて行きました。
(その時の家計に合わせてたまに積み立て金額の増減もしていました)
ウェルスナビの管理画面はほぼ見ることもなくなり、ほったらかし状態でしたが、+24%くらいに増えていきました。
コロナショックの安い時に多めに買った分もがんばってくれている感じです。
開始後2年半、ついに全額出金する(2021年11月頃)
2021年の11月頃ついにウェルスナビを全額出金することにしました。
ちなみにウェルスナビの成績としては申し分なく、プラス31%と過去最高記録していた頃です。
なぜこんなにプラスになっていたのか
私なりの考えは以下だと思います。
- 安い時に買った分が値上がりした
- コロナバブルに乗った
- 淡々と積み立てた
ウェルスナビの運用も優秀だと思いますがコロナバブルの相場環境的なのも大きいと思います。
全額出金した最大の理由は手数料
前から気になっていた手数料ですが、金額が大きくなるにつれ手数料も高くなり、色々勉強するうちに「やっぱり年1%は高い!」ということで、全額出金することにしました。
ウェルスナビで100万円運用していると、毎年1万円の手数料がかかります。それを1ヶ月ごとに払うので、上記のように毎月1000円ほど手数料が引かれる感じです。
すごくざっくりとした手数料のイメージ
運用金額 | 1年間の手数料 | 30年間合計の手数料 |
---|---|---|
100万円 | 1万円 | 30万円 |
1000万円 | 10万円 | 300万円 |
1000万円運用していると、毎年10万円払うことになり、もし30年運用したら300万円の手数料です。
やっぱり手数料1%は高い!
ということにやっと気づき、全額出金することにしました。
利益確定し、全額解約した記事はこちらもどうぞ!
全額解約したタイミングはたまたま良かったかも
私がウェルスナビを全額解約した2021年11月はコロナバブル絶頂期だったので、相場の環境的にはみんなすごく明るい感じでした。
年をまたいで2022年からガクッと下がって行ったので、私の場合はたまたま良いタイミングで利益できた感じですが、そんなに狙っていたわけではありませんでした。
余談:全額出金した資金の行方は
ウェルスナビで育てたこのお金は子供たちのジュニアNISAにそれぞれ分けて入れて、手数料がすごく安いeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)などを購入しました。
そのままほったらかして運用しています。
ジュニアNISAは2024年からはいつでも引き出せるようになりますが、今のところ最長の18歳ぐらいまでほったらかす予定です。
手数料に対する満足度やコストパフォーマンスについて考える
ウェルスナビで投資を開始した直後くらいはマイナスになったりとかなり不安がありましたが、結果的には投資初心者でもなかなかの成績を残したので、まあまあの満足度です。
これを個別株などで自分でどうにかしようとしていたら、きっと負けて市場から退場していたと思います。
ウェルスナビのメリット
実際に2年半やってみて感じたメリットです。
自動分散投資やリバランスのメリットと効果について
ウェルスナビは自動で分散投資やリバランスをしてくれますが、初心者にはかなり難しいと思うので完全おまかせでしてくれるのはすごいと思いました。
しかし効果は、リスク5だとほぼ株式などの割合が大きいので、金や不動産などはもう買わずに、自分で株式の投資信託などを買えばいいのではと思うようになりました。
ウェルスナビが提供する価値と強みを考える
初心者でもなかなかの成績が残せるというのがとてもいい点だと思います。
投資初心者が個別株投資など手を出してしまうとマイナスになって焦って売買しがちですが、ウェルスナビにお任せしていると感情抜きで淡々と売買してくれるので頼もしいです。
私の場合、ウェルスナビの管理画面を見なくなって、感情を抜きにして積み立てるようになってから損益状況が良くなってきた実感があります。
総括と今後の展望
ウェルスナビは投資に対する姿勢など、いろんななことが学べたので投資のスタートとしては、今から考えてもとてもいい選択だったと思います。
ウェルスナビの利用体験から得られた総合的な評価とまとめ
長期的な視点を持つことや下がった時こそチャンスということなど、ウェルスナビをやっていく上で身に着きました。
その中で手数料に対して深く考えることもできたので、今後何十年も投資をしていく中で初めのうちに気づけたことはとてもいい機会でした。
手数料を抑えながら最大の利益を得るための戦略
ウェルスナビでリスク5だと安定資産が15%ほどで、その他がいろんな国の株式です。
ということはいろんな国の株式が入っている、手数料0.1%の全世界株式のインデックス投資信託を1つ買うという方法もあります。
ただし、投資信託の勉強などから始めないといけないので、初心者の方には少しハードルが高めです。
結論
ウェルスナビは初心者でも使いやすい投資サービスですが、手数料には注意が必要です。
しかしながら初心者の方の場合、手数料を抑えようと思っても何をどうすればいいかわからないことが多いと思うので、初めての投資にはすごくいいと思います。
運用実績の公開性と信頼性も高く、利回りも魅力的です。
総合的に考えると、ウェルスナビは初心者の方でも安心して使える投資サービスだと思います。
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