老後の資金や家計の安定を目指して、主婦たちが投資信託に興味を持つことが多くなっています。
しかし、投資はリスクを伴うものであり、失敗の可能性もあることを忘れてはいけません。
成功談だけでなく、失敗事例から学ぶことが重要です。主婦たちの投資信託での失敗体験を通じて、その原因と教訓について解説します。
主婦の投資信託失敗談!大損した原因と反省
yahoo!知恵袋にこんな失敗談の相談がありました。
投資素人の30代の専業主婦で子供はいません。
親の財産を1千万円相続し、5年位前に地元の金融機関の人に言われるがまま
ブラジルレアル(新興国債権)を1千万円分購入し、490万になって損切り。また地元の金融機関の人に言われるがままアライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Cコース毎月決算型(為替ヘッジあり)予想分配金提示型を490万円分購入。
毎月分配金が受け取れるのが魅力的だと思っていた。
素人なりに調べて、グローバルAIファンド(為替ヘッジあり予想分配金提示型)の方が毎月分配金が高いことがわかり、気になっている。
何とかして1000万まで戻したい。
ヤフー知恵袋より引用
色々と問題がありすぎますが、まとめると以下のような感じです。
失敗点のまとめ
- 勉強不足だった
- お金を持って銀行に相談してしまった
- 自分が理解できない投資商品を買ってしまった
- 分配金をもらえるのがいいと思っている
失敗1:勉強不足だった
何とかして増やそうと思ったのはいいかもしれませんが、もう少しいろんな投資の本を読んでいればここまで大きな失敗まではならなかったのではと思います。
投資の本にも色々ありますが1冊だけではなく、なるべく幅広く読まないと偏った考え方になりがちなので注意です。
初心者におすすめの書籍
あとは、金融関係の専門家など、肩書があって信頼できる人の情報というのもポイントです。
私が実際に読んでとても参考になった本は有名な経済評論家である山崎元さんが書いた「シンプルで正しいお金の増やし方」という本です。
一般人の人が保険や投資商品を買おうとする際に騙されそうになり、寸前で山崎元さんが阻止するというマンガです。
騙されるパターンが数種類あるのでこれを読めばだいたいの人生の中で騙してくる人を撃退できるようになると思います。
詳しくはこちらの記事にまとめましたので御覧ください。

失敗2:お金を持って銀行に相談してしまった
銀行は手数料を稼ぎたいために投資商品を売ってるのであって、お客さんの資産が増えようが減ろうが関心はありません。(特にこの方が相談していた地方の銀行はひどいと思います。)
銀行にお金を持って投資の相談をしに行くことは、自らカモになりに行くことなので非常に危険です。
資産運用ならSBI証券がおすすめ
資産運用したい場合は、SBI証券などのネット証券がおすすめです。対面での営業がないのでタチが悪い商品を売りつけられることはないです。
投資信託を選別できるよう少しだけ勉強が必要ですが、超低コストのインデックスファンドの全世界株式(オール・カントリー)などがおすすめです。
SBI証券の口座をまだお持ちでない方は、こちらの記事で開設方法を図解で分かりやすく説明しましたので御覧ください。

失敗3:自分が理解できない投資商品を買ってしまった
超ハイリスク、ハイリターン、高額手数料の投資商品を素人が手を出すのは危険です。
あまり理解しないまま銀行の人の言いなりで買ったようですが、自分が理解できないものは買わないというのが大事です。
投資の神様であるウォーレンバフェットさんも言っています。
ちなみに最後の方に「素人なりに調べて、グローバルAIファンド(為替ヘッジあり予想分配金提示型)の方が毎月分配金が高いことがわかり、気になっている。」とありますが、AIなどのテーマ型の投資信託は、一般の人たちがみんな興味が出ている時点でもう株価の頂点のことが多く、高値掴みする可能性があるのでおすすめできません。
しかも分配型というので、買ってはいけない投資信託となります。
失敗4:分配金をもらえるのがいいと思っている
勉強不足というのに通じますが、この方は分配金をもらえるのがいいと思っているようですが、30代など若い方は分配金などいりません。
分配金というのは投資信託の元本を切り崩して出すお小遣いのようなものですが、分配金を出してしまうとどんどん投資信託自体が減っていってしまい、投資効率は下がってしまうどころかマイナスになってしまうこともあります。
分配金など出さずに、そのまま投資信託の中で再投資して増やしていくのが基本です。
きっとこの地方の銀行の人は、この分配金が出る投資信託を売りつけて、「毎月お金をもらえますよ」と誘惑して手数料を荒稼ぎしようとしたんだと思います。
多分この方はいったんその銀行から離れないと、すっからかんになる可能性が大です。
主婦が投資信託で失敗する原因
主婦が投資信託で失敗する事例は少なくありません。投資信託は将来の資産増加を期待できる手段ですが、十分な知識や適切なリスク管理がなければ失敗する可能性が高まります。
主婦が投資信託で失敗する原因と、失敗しないための方法について探っていきます。
原因1:不十分な知識と情報収集
多くの主婦が投資に関する知識や経験が不足していることが失敗の原因です。投資信託のメカニズムやリスクを理解せずに手を出すと、適切な判断やリスク管理ができず、失敗する可能性が高まります。
原因2:感情に基づく投資判断
主婦が投資信託で失敗するもう一つの原因は、感情に基づいた投資判断です。
市場の状況や他の投資家の行動に影響されてパニック売りや買いを行ったり、短期的な利益を追い求めて投資を行うことは、持続的な成功を妨げる要因となります。
主婦が投資信託で失敗しないための方法
主婦が投資信託で失敗しないためには、以下の方法を考慮することが重要です。
投資教育と情報収集
投資に関する基礎知識を学び、信頼できる情報源から情報を収集しましょう。投資セミナーや書籍、インターネット上の情報などを活用し、市場や投資信託の仕組みを理解しましょう。
長期的な視野と目標設定
投資は長期的な視野で行うものです。自分の目標やリスク許容度に基づいて投資戦略を立て、それに忠実に取り組みましょう。一時的な市場変動に振り回されず、冷静な判断を心がけましょう。
リスク管理と分散投資
リスク管理は投資の重要な要素です。投資信託を選ぶ際には、リスク分散が重要です。異なる資産クラスや地域に分散して投資することで、ポートフォリオ全体のリスクを抑えることができます。
少額から始める
投資信託に初めて手を出す場合は、少額から始めることをおすすめします。少額の投資で始めることで、リスクを抑えながら経験を積むことができます。成功体験を積み重ねることで自信を持ち、徐々に投資額を増やしていくことができます。
初心者の方はロボットアドバイザーという方法もあり
投資完全初心者の方でしたら、ロボットアドバイザーという完全おまかせの投資から始めるのもいいと思います。

私も使っていますが、フォリオロボプロというロボットアドバイザーサービスは手数料も安いのに完全おまかせでプロ並みの投資が安全に出来ます。
対面営業ではないので悪どい投資信託を売りつけてくる営業マンもいません。
フォリオロボプロのの詳しい記事はこちらにまとめましたので参考にして下さい。

専門家のアドバイスを受ける
投資は専門知識を必要とする分野です。
自分で全てを把握するのは難しい場合は、信頼できるファイナンシャル・アドバイザーに相談することを検討しましょう。専門家のアドバイスやサポートを受けることで、より効果的な投資戦略を立てることができます。
無料のファイナンシャルプランナーの相談はカモになる可能性大
無料のファイナンシャルプランナーの相談を利用する際には注意が必要です。以下に、その理由を簡潔にまとめました。
隠れたコストや手数料
無料相談の背後には、実際には隠れたコストや手数料が存在することがあります。相談後に商品やサービスを勧められ、後から高額な手数料を請求される可能性があります。
売り込みの圧力
無料の相談を受けるファイナンシャルプランナーは、自社の商品やサービスを売り込むことが目的となる場合があります。客観的なアドバイスではなく、自社商品の売り込みが主目的となることに注意が必要です。
狭い知識範囲
無料の相談を提供するプランナーは、全ての分野について深い知識を持っているわけではありません。特定の分野や商品に偏ったアドバイスを提供する可能性があります。
カスタマイズされたプランの欠如
無料の相談では、個々の状況や目標に基づいたカスタマイズされたプランを提供することが難しい場合があります。時間が限られているため、表面的な情報や一般的なアドバイスにとどまることが多いです。
ファイナンシャルプランナーは、商品を何も売ってこない人を探す
無料のファイナンシャルプランナーの相談には注意が必要です。隠れたコストや手数料、売り込みの圧力、狭い知識範囲、カスタマイズされたプランの欠如などが問題となることがあります。
自分の財務計画や投資戦略に関しては、信頼できる専門家や総合的なサービスを提供するプランナーとの相談を検討することをおすすめします。
成功談だけを信じない
投資に関する話題では、成功者のストーリーやヒントがよく取り上げられますが、その一方で、失敗や損失についてはあまり話題にされません。
実際に投資に失敗し、大きな損失を被った人々の経験や教訓は貴重であり、私たちにとって学ぶべきポイントがたくさんあります。
失敗からの学び
投資にはリスクが伴います。成功だけでなく、失敗の経験から学ぶことが重要です。投資で大きな損失を被った人々の話を聞くことで、リスク管理や適切な情報収集の重要性を再認識することができます。
過度な自信と結果の歪み
投資においては、過度な自信や過剰な期待が失敗に繋がることがあります。成功者のストーリーだけに注目し、自分が同じ結果を得られると確信することは危険です。
失敗者の声を聞くことで、現実的な見方や冷静な判断を身に付けることができます。
リスク管理の重要性
投資には常にリスクが存在します。失敗した人々の話を通じて、リスク管理の重要性を理解し、自身の投資戦略に反映させることができます。
彼らの教訓を活かし、リスクを最小限に抑えながら賢明な投資を行いましょう。
結論
主婦が投資信託で失敗する原因は、不十分な知識や感情に基づく判断です。
失敗を避けるためには、投資教育を受ける、情報を収集する、長期的な視野と目標を持つ、リスク管理と分散投資を行う、少額から始める、専門家のアドバイスを受けるといった方法を取り入れることが重要です。
投資はリスクを伴うものですが、適切な準備と計画を行うことで、主婦も成功する投資家となる可能性があります。
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