10年以上前一番最初に山崎元さんの本を読んでから、ずっと山崎元さんのファンなのですが2023年に最新版として最も簡単に良いパフォーマンスを上げれる本として「全面改訂第3版ほったらかし投資術」が出て読んだのでレビューします。老若男女、全くの投資素人の人などどんな人にもおすすめできると思います。
「全面改訂第3版ほったらかし投資術」の概要
10年前に発売されたほったらかし投資術の全面改訂版です。以前よりもっと投資方法が簡単になっています。
著者「山崎元」さんについて
東大卒業後、数々の大手金融業界を渡り歩いてきた金融業界のすごいお方です。現在は経済評論家をされています。金融業界の池上彰さん的な存在です。
金融業界の裏側を知り尽くしているからこそ、「こういう金融商品はダメ!」とか、「保険屋に騙されるな!」などズバズバと切り込んでくれていてとてもわかりやすいです。
無知な投資初心者が銀行や証券会社などにだまされないように、テレビやYouTubeなどいろんなところで情報発信をされています。
著者「水瀬ケンイチ」さんについて
有名な投資ブロガーさんで、雑誌などでもお見かけします。水瀬さんが分かりやすい投資ブログを書いているところを山崎元さんが見かけ、本の出版の話が出たそうです。
「ほったらかし投資術」を読解するために必要な知識
この「ほったらかし投資術」を理解するために必要な知識はほぼ必要ありません。投資術そのものも超シンプルです。
できるならば、山崎元さんの「難しいことは分かりませんがお金の増やし方教えてください!」という本を先に読んでいた方が頭に入って来やすいかもしれません。
「難しいことは分かりませんがお金の増やし方教えてください!」の本のレビューはこちらもどうぞ。
本当に超初心者向けに書いてあり、対話形式の辛口発言で笑いも誘いつつ、1日もあれば読めます。
「ほったらかし投資術」を読んでみた感想
山崎元さんの毒舌が読めるかと思いましたが、結構真面目にしっかりと書いてありました。
投資をしたことない初心者でもすらすら読める内容ですが、なぜインデックスファンドがいいのかなど、今までの山崎さんの超初心者向けの本にはない、ちょっと突っ込んだ理論的なところも書いてくれておりより投資についての知識が深まりました。
読者が迷わないように、「コレでOK!」とはっきり言い切ってくれているところがとてもいいと思います。
誰でもどんな人でもできるというだけあって、やることをまとめてある部分は2ページだけで、それだけで実行出来る簡単さです。
投資で一発当てたい人には向いてない
コツコツ全世界株式インデックスファンド、オルカンを買っていくだけなので、一発当てたい人には残念ながら向いていません。
しかし、本書の中にも書いてありましたが、一発当てるのは相当難しいし、勉強したり四六時中相場と向き合ってないといけなかったり、失敗すると資産が減るかもしれないので、結局のところ万人におすすめできるのはこの本の投資術ではないかなと思います。
「ほったらかし投資術」で学べた点
この「ほったらかし投資術」を呼んで以下の点を学ぶことができました。
- 投資は投資信託「全世界株式インデックスファンド1本」でOK
- 投資資金がある場合はまず一気に投資してOK!ドルコスト法は三流がすすめる方法である
- FIREを目指す人こそほったらかし投資が最適
- idecoは節税効果もあり本当にお得なので、一番優先して使うべし
- 毎月分配金の投資信託は良くない
- そもそもインデックスファンドって何?
投資は投資信託「全世界株式インデックスファンド1本」でOK
これがこの本の「ほったらかし投資術」の核となるところだと思いますが、低コストの「全世界株式インデックスファンド1本」でOKだそうです。
具体的には以下の投資信託です。
-
eMAXIS Slim全世界インデックスファンド(オール・カントリー)
- 選択肢の中にない場合は全世界株式インデックスファンドに準ずる商品
手数料が安いというのが最大のポイントで、今投資信託の中でも大人気の商品です。
投資資金がある場合はまず一気に投資してOK!ドルコスト法は三流がすすめる方法である
投資してもいいなというまとまった金額がある場合は、もう今の時点で一気に投資してOKだそうです。ドルコスト法でちょこちょこ買っていくのは、投資していない分のお金を眠らせていることになってしまいもったいないそうです。
FIREを目指す人こそほったらかし投資が最適
ほったらかし投資はやることがほぼないのですごく地味でつまらない感じで、こんなので資産が増えるのと思いますが、このほったらかし投資術の方法は投資のプロの運用よりも優れた成績を出すことが可能だそうです。
地味にコツコツ増やしていくので、〇〇投資法で大儲け!みたいなのを見ると、ほったらかし投資術で大丈夫なのかな?と思いがちですが、ほんの一握りの大きく儲けた人の反対側には負けた人が多数おり、素人が儲かる確率としてはかなり低く、危険です。
ほったらかし投資術なら、普段は投資の事をあまり考えずに仕事に集中しながら、資産を増やしていくことが出来るので、投資の素人の自分にも向いていそうです。
金融庁HP資産運用シミュレーションより引用
例えばですが、毎月10万を20年間eMAXIS Slim全世界インデックスファンド(オール・カントリー)にやや慎重に年率5%で投資したシミュレーションをしてみました。
20年後には約4110万ほどになる計算です。これだけあれば、働きながら余裕を持って生活していけるかなと思います。
しかも一気に投資した金額の全額使うわけでなく、必要な分だけ下ろしたりして、残った投資分でまだまだ資産は増えていく予定なので十分かなと思います。
ファイヤーを目指してイチかバチかで一発当てようとして、資産を減らすかもしれない賭けよりは、ほったらかし投資術の方が私は人生を楽しめて良いかなと思います。
iDeCoは節税効果もあり本当にお得なので、一番優先して使うべし
iDeCo(確定拠出年金)は60歳まで引き出せないというのが私としたネックでした。
しかしよく考えたらうちの夫の場合そんなに遠くない将来なのかもと思い、iDeCoを始めることにしました。
iDeCoは投資した分所得控除などで、年間5万以上節税効果があります。
しかも投資信託に投資するので、60歳あたりには増えてる可能性が高いです。
例えば50歳から始めて10年後を考えると節税効果は10年で50万円以上、投資効果の利益は80万円以上かもかもしれないということでとてもお得かなと思いました。
投資で儲かった分の税金もかかりません。
確定拠出年金という名前がありますが、年金と言っても別に何に使っても良いので子供たちの将来の学費などにあてようかなと思っています。
追記:この本を読んで実際にSBI証券のiDeCoに口座開設をしました
やっぱりiDeCoはやらないと損かなと思い、SBI証券のiDeCoに口座開設をしました。
その時に実際にやった口座開設の方法などを図解と写真と共にこちらで詳しくまとめています。
スマホから3分で資料請求できますし、とりあえず無料なのでもっと早くやればよかったと思いました。
毎月分配金がでる投資信託は良くない
毎月分配金が出る投資信託は、分配金が出てしまう分複利効果が働かなくて資産がなかなか増えず良くないそうです。
そもそもインデックスファンドって何?
山崎元さんの本は分かりやすさを優先している本が多いため、「インデックスファンドって何?」という複雑な話が書いてない事が多いのですが、こちらの本はしっかり説明されていてとてもためになりました。
このパートだけ結構難しい話が出てくるのですが、全部理解できなくてもほったらかし投資術は実行できます。
でも、山崎元さんの本の中でしっかりインデックスファンドの説明が読めて目からウロコでした。
まとめ
分かりやすくて山崎元さんと投資ブロガーの水瀬さんの2人の共著なので、本当に分かりやすくシンプルな投資方法でとてもためになりました。
結局はこのほったらかし投資術が地味だけど一番最強な投資方法なのかなと思います。
今後も私はこの方法で投資方法をコツコツと積み立てていこうと思います。
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